整形外科|犬猫の骨折や脱臼治療なら大阪・阿倍野の岸上獣医科病院まで

・岸上獣医科病院

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※休診日:日曜(緊急時TELにて要相談)

〒545-0042 大阪府大阪市阿倍野区丸山通1丁目6−1

整形外科 -骨折・脱臼-

整形外科治療を専門とする当院では、
再発や後遺症リスクを抑えた独自の外科手術において、
全国から依頼いただき、多数の症例実績があります。

大切なペットの“今”と“将来”に
負担をかけたり、
不自由を強いたりしないために
当院では、骨折や脱臼の治療において、不必要な手術はいたしません。
どうしても手術が必要と判断されるケースにおいても、
身体的ダメージを極力抑えて、将来の再発やトラブルを防ぐ、先進の外科的処置を行います。
また、身体機能を回復・維持させるためのリハビリテーションも実践しております。
  • 骨折治療

    <症状>

    ●飛び降りた瞬間に、悲鳴を上げて痛がる

    ●足をブラブラさせて、しっかりと地面に着けない

  • 脱臼治療

    <症状>

    ●スキップするように歩く、足を浮かせて歩く

    ●足先が内側を向いてしまう

  • レッグ・ペルテス
    治療

    <症状>

    ●1歳未満の小型犬でよくみられ、
    後ろ足のびっこを引く

    ●足を地面に着けたがらず、3本足で歩く

  • リハビリ
    テーション

    <症状>

    ●整形手術後の回復期のフォロー

    ●老齢などにより、関節が動きづらい

  • オーダーメイド
    義足

     

    ●病気やケガ、加齢で四肢が不自由になった

    ●手術や治療はできないが、歩けるようにしてあげたい

Bone fracture骨折治療

治ったあとの骨の強度まで考えた、先進の骨折治療
骨折には様々な治療法があり、犬種や骨折の部位・程度によって異なります。
当院では骨折した部位や症状に応じて、先進の治療法の使い分けや組み合わせを行い、
骨折が治ったあとにも再びトラブルを招くことがない丈夫な骨をつくることを重視しています。

岸上獣医科病院の骨折治療の
ポイント

皮膚や筋肉をできるだけ切り開かず、
筋肉を剥がさない治療

岸上獣医科病院の骨折治療のポイント

皮膚や筋肉をできるだけ切り開かず、
筋肉を剥がさない治療

骨の表面には、筋肉との間に「骨膜」というものがあります。 この「骨膜」には、新生骨を作り出す細胞があり、折れた骨と骨の間にできる新生骨「仮骨」を生成し、骨折を治します。仮骨がしっかりできているかどうか、これが治った後の骨の強度に大きな影響を与えます。

この骨膜・細胞がどこから血行をもらっているかというと、実は「筋肉」からなのです。つまり筋肉を骨膜から剥がしてしまうと(骨折部を開けると)、骨膜・細胞は死んでしまい、仮骨が生成されずに骨折が治らなくなります。

当院では骨膜から筋肉を剥がさない(骨折部を開けない)方法で骨折した骨を固定し、しっかりした強度の骨に治すことを目指します。

創外固定法 そうがいこていほう

創外固定法

ネジ付きの金属製ピンで、皮膚の外から骨を固定する治療法です。
創外固定法は、仮骨が骨の周囲全体にしっかりと生成されるのが特徴です。
大きく皮膚や筋肉を開かないため、仮骨が充分に作られ骨折を速く強く治します。

当院の治療ポイント

当院の治療ポイント

当院の創外固定法では、「エレバトリウム」という特殊な器具を用いて、数mm という極小の穴から、折れた骨と骨を絶妙に寄せていきます。そのうえで、創外固定のためのネジ付き金属ピンを精密な電動ドライバーを使って挿入していきます。最後に金属ピン同士を、石のように固くなる特殊なパテで固めます。

メリット

Merit
  • 治癒が早い(筋肉を剥がさないので、仮骨がしっかり生成される)
  • 強い骨ができる(骨膜が十分に役割を果たすため骨強度が高まる)
  • 身体的な負担が少ない(骨折箇所を切開する必要がない)
  • 開放骨折や粉砕骨折などの難症例にも対応できる
  • 治癒後には、一切の金属インプラントは残らない

デメリット

Demerit
  • 皮膚から金属のピンが露出しているので、外見が悪い
  • 放し飼いのワンちゃんやネコちゃん、野良ちゃんには不向き
  • 緩まない金属ピンを入れるために、高い技術が必要とされる

【治療例】

  • 創外固定法

    骨折したところを開けないで整復し(形を戻す)、ねじ付きの金属ピンで固定する。エレバ法とステップ法という技術を使う。

  • 創外固定法

    約3週間後、新しい骨(仮骨)で一旦太くなっている。どこが骨折部位か分からなくなっている。

  • 創外固定法

    金属ピンはすべて抜き去る。この部分では、再骨折という怖いことは起きにくい。

【プレート法と創外固定法の比較】

創外固定法

プレート法とは、現在、骨折治療において一般的に行われている治療法です。
骨折箇所を開き、金属の板(プレート)を直接骨に当て、ネジで留める方法です。
デメリットが大きいため、当院ではほとんど用いません。


<メリット>
  • 骨折した骨を精密に元の形に戻して固定することが可能
  • 手術した翌日から歩くことができる
  • 皮膚の外に何も金属物が露出しないため、外見的な違和感がない
<デメリット>
  • 大きな切開が必要なため、身体への負担が大きくなる
  • プレートで骨折部にダメージを与えてしまうため、新生骨(仮骨)が作られに  くく、 骨の癒合するスピードが遅い
  • 癒合する程度が弱いので、再骨折することがある
  • プレートやネジが折れたり外れたりすることがある
  • プレートを長い間あてたままに しておくとプレートが当たっている箇所の骨が  細く痩せていくことがあり、結果として再骨折してしまう可能性が高い
  • <プレート法>
    プレート法

    プレートを当てていない箇所にかろうじて仮骨ができますが、骨折箇所全面に仮骨ができていないため、プレートを外すと再骨折を引き起こす可能性が高くなります。

  • <創外固定法>
    創外固定法

    骨折部位が筋肉で覆われたままのため、360度全周の仮骨ができ、再骨折する可能性が少なくなります。

副子固定法 ふくしこていほう

副子固定法

一般的にギプスと呼ばれる固定法です。まずは骨折による痛みを解消するためにも、なるべく早い時点でギプス固定することが大切です。 まったく切開しないため、治癒スピードは非常に速く、強く治ります。
治ったあと、形も徐々に原型に戻っていきます。
※生後1才未満の若いワンちゃんネコちゃんは、このギプスだけで治すことが多いです。

当院の治療ポイント「岸上式プラスチックスプリント(KPS)」

当院の治療ポイント「岸上式プラスチックスプリント(KPS)」 

当院でもっとも多用する、いわゆるギプスによる治療法です。皮膚を一切開かず、金属のネジピンも挿入せず、最もダメージの小さい治療法です。若い子であまり激しく暴れない子という条件がありますが、速く強く骨折を治します。骨と骨が多少ずれていても、大きな仮骨が急速に形成され、元の形に戻っていきます。麻酔も短時間の鎮静で済みます。

メリット

Merit
  • 手術をしないため、生体に与える負担が少なくて済む
  • 速く強く骨折部を治せる
  • 長時間麻酔が不要で鎮静のみ

デメリット

Demerit
  • ギプスを付けている期間、生活が少し不便になる
  • 固定状態を保つために、良いギプスと技術が必要

髄内ピン法 ずいないぴんほう

骨の中には「骨髄」と呼ばれる
空洞の部分があります。
この骨髄部に金属ピンを通すことによって、骨折部を支える方法です。

この髄内ピン法には、骨折部を開いてピンを通す方法と、骨折部を開かずに他の部位から差し込んで骨折部にピンを通す方法があります。
当院では、骨折部を開かない方法を選択します。

メリット

Merit
  • 骨折部を開かないでピンを通すことができれば、
    手術も早く終わり、治癒も速くなる

デメリット

Demerit
  • 骨折部を固定する強度が弱いため、
    ギプスも一緒に用いる必要がある

【治療例】

  • 髄内ピン法
  • 髄内ピン法
  • 骨折部を切開せず、別の位置から金属ピンを差し込みギプスで固定します。骨折部は筋肉をはがしていないので、良い骨癒合ができます。

Luxation脱臼治療

症状を見極め、原因を根本から
解消する先進の処置
事故などによる強い衝撃をはじめ、
散歩や遊びなどの日常的な行動によっても脱臼(関節が外れてしまうこと)は起こります。
脱臼は重症化しないと痛がる様子を見せないことが多く、
ご家族が気付かぬまま重症化するケースも多く見られます。

脱臼の症状

軽度のうちは痛がったりしませんが、進行するとスキップするように歩く、腰を左右に動かして歩く、足を浮かせて歩くなど、不自然な動きを見せるようになります。これは、患部の関節を思い通りに動かせなくなるために起こることです。なお、事故などが原因の場合には、患部が腫れてひどく痛がります。

脱臼の症状

脱臼の原因

■日常の動作

頻繁にジャンプしたり、高いところへ上り下りしたり、フローリングで滑って転んだりすることが、脱臼につながります。特に、体重が重い子は要注意です。日常生活において足にかかる負担が大きいと、脱臼しやすくなってしまいます。

■事故・転落

交通事故や高所からの転落など、骨や関節に強い衝撃を受けることで脱臼するケースがあります。

■遺伝・障害

遺伝的に脱臼しやすい子もおり、飼いはじめたときから脱臼しているケースも少なくありません。また、遺伝的な問題がなくても、ホルモンの分泌障害や栄養障害が原因となる場合もあります。

脱臼の初期症状では、
痛がることが少ないため、
気づいたときには重症化し、
手術が必要になるケースがあります。脱臼の症状

岸上獣医科病院の膝蓋骨
(ヒザのお皿)脱臼治療のポイント

本来の自然な関節の動きを活かし、
身体に負担をかけない
膝蓋骨脱臼(パテラ)治療

岸上獣医科病院の膝蓋骨(ヒザのお皿)脱臼治療のポイント

本来の自然な関節の動きを活かし、
身体に負担をかけない膝蓋骨脱臼(パテラ)治療

とくに小型犬に多く見られる関節疾患に、ヒザのお皿が内側に外れる「膝蓋骨脱臼」、通称「パテラ」と呼ばれる病気があります。仔犬のころに発症することが多く、徐々に重症化し、ときおり片方の足を引きずるように歩きます。一般的には外科手術が必要といわれています。

当院では、ストレッチ法・コルセット法・外科手術といったさまざまな治療法を用意して、症状や進行状態に合わせて選択することができます。

重要なのは、膝蓋骨脱臼を起こすとスネの骨も回旋してしまうという点です。それを治さずに膝蓋骨だけを治すというのは物理的に無理があります。過去に脱臼治療の模範とされた「脛骨粗面転位術」という手術法は、スネの骨の内旋は戻せないため放置して、お皿だけ戻すというものでした。そのため、スネの骨と足先は、異なる方向を向いたままとなり、手術後に膝の軟骨(半月板)が損傷を起こす例がありました。

そこで注目されたのが、「膝窩筋」という膝の裏側にある筋肉です。実はこの膝窩筋がスネの骨をグイグイと内旋し、膝蓋骨脱臼をどんどん悪化させる真犯人であるということが分かりました。当院では、その膝窩筋を伸ばしたり部分的に切断したりして、膝蓋骨脱臼を根本的に治すことを目指しています。

ストレッチ法

膝窩筋伸長術・切断術

軽度の膝蓋骨脱臼に対しては、器具や手術は実施せず、まずはご自宅での膝窩筋ストレッチで回復することを目指します。
ストレッチのやり方は当院にてご指導します。その様子を飼い主様の携帯ビデオで撮影していただきます。

コルセット法

膝蓋骨脱臼を矯正や予防するコルセットを用意しております。手術なしでコルセットだけで治療したり、または外科手術のあとにコルセットを装着するなど、いろいろなパターンを用意しております。

膝窩筋伸長術・切断術

当院の外科手術の内容としては、膝蓋骨脱臼を安定させるための関節包縫縮術(膝関節の膜を縫い縮める手術)、造溝術(お皿が通る溝を深く掘る手術)、などに加えて、膝窩筋を部分的に切るという手術もすることがあります。
慢性の膝蓋骨脱臼の状態は、膝窩筋が完全に収縮しており、スネの骨が内旋したままになっている場合が多くあります。手術中にスネの骨を真正面に向けるために、じっくりじわじわと膝窩筋ストレッチを試みます。それで改善されない場合には、膝窩筋を部分的に少し切ることがあります。

DEFK手術(Dynamic External Fixation for Knee)

DEFK手術(Dynamic External Fixation for Knee)

重症の場合、スネの骨を創外固定というやり方で真正面を向かせる方法があります。上記の手術を行ったあと、ネジピンを太ももの骨とスネの骨に挿入し、互いのピンをゴムで引っ張り合いをして、スネの骨を真正面に向けるというものです。
その器具を入れたままで歩くことができ、完治すれば、早ければ2週間ほどですべての金属インプラントを除去することが可能です。

重症化させないためにも
定期健診をおすすめします
脱臼は、症状が重くなるまでご家族が気付きにくい病気です。
もし脱臼していたとしても、定期的に健康診断を受けていただき
早期のうちに発見できれば、適切な処置により手術の必要をなくすことも可能です。
ぜひ定期検診を受診してください。

Legg-Perthesレッグペルテス治療

予後の回復・改善を早める
独自の骨頭切除術
レッグ・ペルテスは〝大腿骨頭壊死症 ″とも呼ばれ、生後7-8ヵ月齢の小型犬で多く発症します。
太ももの骨の付け根には「骨頭」という丸い骨があり、
この骨頭への血行が途絶えてしまうことで、骨頭が壊死し変形していきます。
それにより股関節を動かすと痛みが発生し、後ろ足のびっこを引くようになります。

岸上獣医科病院の
骨頭切除術のポイント

筋肉・じん帯・関節包などの
大切な組織を温存する、
当院ならではの骨頭切除の術式

岸上獣医科病院のリハビリテーションのポイント

筋肉・じん帯・関節包などの
大切な組織を温存する、
当院ならではの骨頭切除の術式

レッグ・ペルテスの治療としては、壊死して変形した骨頭を切除する手術が必要となります。

但し、従来の骨頭切除術では外側(お尻側)から手術をすることが一般的であり、その場合、股関節の外側にある筋肉・じん帯・関節包という組織を切断するため、術後の回復にも時間がかかりました。

当院では40年以上前から、ワンちゃんを仰向けにして股を開いて内側(内股)から手術を行う独自の骨頭切除術を行っています。筋肉・じん帯・関節包という大切な組織をそのまま温存することができ、傷口も小さく済みます。その結果、外側からの手術よりも圧倒的に術後の改善が見られることがわかっています。

さらに、最近の10年間は、手術後に股関節を「再生」させる技術も加え、一生涯に渡って快適に歩いてもらうことが可能になっています。

Rehabili
tationリハビリテーション

その子らしい
毎日の生活を送るための
身体機能回復
リハビリテーションは、外科手術後の回復を助けるだけではなく、
老齢に伴うものや慢性化した関節疾患の改善にも有効です。
当院では関節だけではなく、体幹バランスや関節周りの筋肉量の改善をはじめとした
身体全体のバランスを重視したリハビリテーションを行います。

岸上獣医科病院の
リハビリテーションのポイント

その子らしく生活ができるように
身体機能回復をサポート

岸上獣医科病院のリハビリテーションのポイント

その子らしく生活ができるように
身体機能回復をサポート

当院では、リハビリ担当獣医師・スタッフが、それぞれの症状や体格・性格にあわせた効果的なオリジナルプログラムで実践いたします。

<主な目的>
・手術後の回復期のフォローの一環
・硬くなった身体(関節)の動き回復
・高齢犬のQOL向上
・体重過多な子のアクテビティ
・リラクゼーション
・病院へ慣れてもらうための通院

費用:1,500円(税込)~ 所要時間:30~45分/回 (症状、体格などによって異なります)
お問い合わせ リハビリ担当:天野/山田まで

Prosthesisオーダーメイド義足

四肢が不自由でも
元気に歩けるように。
日本初のフルオーダーメイド義肢

動物専用の義足装具士としてメディアでも注目される
東洋装具の島田氏が、月一度の診療を行います

これまでに1万匹以上の動物専用義足を制作し、これによって歩けるようになったワンちゃん、ネコちゃんがいっぱいいます。
テレビ番組にも多数出演され、坂上忍さんの愛犬サンタ君の義足づくりを担当されたことでも知られています。

●愛犬・愛猫にピッタリの装具はないだろうか?

●病気やケガで自由に遊べなくなった家族の為に何かできないか?

お悩みの方、
ぜひ一度相談してみませんか?
詳しくはスタッフまでおたずねください!